お墓を建てるのは普段ほとんどないため初めての場合が多く、どのようにしてお墓を建てればいいか分からない人が多いでしょう。
ここでは、墓石選びからお墓を建てるまでの流れについてご紹介しましょう。
お墓を建てるのは初めてであると言うことでも、全く知らないで石材店から言われるままになっていれば、気がつくと思っていた以上に費用が膨らんでいたり、考えていたお墓とデザインや形が非常に違っていたり、想定していたよりも劣化が早く進んだりする等、多くトラブルが生じます。
お墓を建てる場合には、自分自身で最低限の知識を集めて、理想とするようなお墓を建てるようにしましょう。
目次
どうしてお墓を建てるか?
もともとお墓というのは、遺骨を埋めるところです。
しかし、お墓を建てるのは遺骨を埋めるところがないため、というような考えは必ずしも多くありません。
近年では、負担を遺った家族にかけたくないというような考えで、お墓を生前に建てる人も多くなっています。
生前にお墓を建てる場合でも、亡くなった人のためにお墓を建てる場合でも、「先祖を敬う」「亡くなった人に対する供養」ということは共通しているのではないでしょうか。
お墓を哀悼の気持ちを持って建てると、亡くなった人に対する供養にもなるでしょう。
一般的なお墓を建てるまでの流れ
お墓を建てるまでの一般的な流れについてご紹介しましょう。
墓地についての情報を収集
墓地についての情報を、ネット、広告、雑誌、新聞などで収集します。
公営墓地の場合は抽選・応募の時期が限られている場合が多いため、自治体のホームページや広報紙を確認する必要があります。
どんなお墓にしたいかイメージする
次に、お墓の費用、タイプ、広さなどの条件を決定して、どのようなお墓を建てるかイメージを決定します。
墓地を選ぶ
墓地を選ぶ場合には、費用、宗派の規定、立地条件などの契約する内容を確認します。
実際に墓地まで行って確認するのがおすすめです。石材店が墓地によっては決められているケースがあります。
基本的に、石材店は十分に検討して、優れた長く付き合えるところを選びます。
墓石のデザインを決める
墓石の形や材質、彫る文字などを決定します。必要によって付属品なども注文します。
お墓の区画の基礎、外柵工事、石材の設置を行います。
お墓によっても違いますが、1ヶ月~2ヶ月の期間がかかります。
お墓が完成すると確認します。石材店へ支払いする場合は、前金で支払う場合と全額を完成した後に支払う場合があります。
石材店の選択方法
お墓を建てる場合には、石材店の選択方法が最も大切です。
優れた石材店を選択することによって、希望するようなお墓を建てることができ、満足できるお墓を建てることができます。
墓地で石材店が決められていない場合は、石材店を選択する場合に十分に比べて検討するようにしましょう。
墓石の種類
お墓のメインである墓石は、形状のみでもいろいろな種類があり、しかも彫る文字や石の種類、付属品など、豊富にバリエーションがあります。
ここでは、墓石の代表的な種類についてご紹介しましょう。
和型の墓石
和型の墓石は、最も一般的なもので、広く江戸時代から使用されています。
外観的にもきれいで、形が安定感があり、日本独特のものであるため親しめるお墓になります。
洋型の墓石
洋型の墓石は、宗教を問わない墓地が多くなってくるにつれて多く使われるようになり、一般の墓地でも現在では和型の墓石と同様に使われる場合が多くなってきました。
幅広いデザインがあることも、一つの特徴です。
デザイン型の墓石
デザイン型の墓石は、個性を重要視したお墓で、お墓の形を自分の理想のものにできます。
デザイン型の墓石は、自分がこのようなお墓を建てたいという理想にしたがって作るので、思考や趣味のボールや動物等のデザインを入れる人が多くいます。
墓石を選択する場合のポイント
墓石を選択する場合は、石の質に注意しましょう。
墓石の価格は、墓石に使用する石の材質によって影響されますが、石が墓石に適しているかのポイントについてご紹介しましょう。
高い硬度である
子孫にお墓は引き継がれるため、高い耐久性が要求されます。
一般的に、高い硬度の石は高い耐久性があり、長く光沢が持つと言われています。
低い吸水率である
多く鉄分が含まれている石は、錆が水を含んだ場合に出て色が変わったり、寒冷地の場合には石が水を吸って凍結して割れたりする場合もあります。
ムラやキズが表面にない
キズが表面になく、ムラが見た目になく、均一な石がいいとされています。このようなことに着目して、石が墓石に適しているかどうかをある程度見極めます。
しかし、石には質以外に模様や色というような特性があります。
墓石に使用する石は、このようなことをトータル的に見極めましょう。
天然素材である石の価格は、希少性や生産量によって変わります。
そのため、耐久性がある墓石に適した石が高価ということでは必ずしもないということもあります。