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葬儀屋を選ぶ時はどんなことに気をつければいいの?
特に初めて葬儀をする人、まだ葬儀を喪主側で経験したことのない人は首を傾げるかもしれません。
最近は特に家族葬などの小規模なお葬式プランも登場し、果たしてどんなプランをどんな葬儀会社で選べばいいのか迷ってしまいますね。
そこで今回は「失敗しない」「良い葬儀屋かどうかを見分ける」ための4つのポイントを簡単解説いたします!
1 : 知名度が高い業者を選ぶべき?全国展開は安心?
色々な企業が葬儀業界に参入しています。中でも有名なのが全国展開で葬儀を受注している企業です。
「え、あの企業が葬儀も手掛けているの?」とびっくりするような企業がどんどん入ってきています。
やはり大きな企業、そして全国展開で葬儀を手掛けている企業は知名度があり、広告も大きく出しているので目につきやすいです。
しかし、広告の大きさや企業展開と葬儀における失敗しない度は比例しません。
別に全国展開の企業が悪いと言っているわけではありません。ただ有名だから、大企業だからと即決してしまうのは危険です。なぜなら、全国展開の葬儀屋は「全国平均」が得意だからです。
葬祭は地域によっても違う!地元企業は知識が強み
葬儀はそれぞれの地域で個別の風習やしきたりがあることも多く、決して全国平均で割り切れるものではないのです。特に初心者だと「うちの地域ってどうやるの?」というお困りも多いはず。
やはり地域特有のノウハウはその地域で長年頑張って来た葬儀会社の方がたくさん得るものを持っていることが多いのです。
わからないことを確認しながら葬儀をとり行いたいか?地域の特色なども考えた上で葬儀をしたいか?という点は葬儀社選びのポイントになります。
地域の葬儀について確認しながら進めたいのであれば、地元の葬儀店はとても強い味方になってくれます。
葬儀を自己プロデュースできるくらい知識が深ければいいのですが、なかなかそうはいきませんよね。全国展開の葬儀屋さんは全国平均という側面が強いため、ある程度自己プロデュースができるお葬式上級者向きかもしれません。
とにかく教えて欲しい!という場合、地域に密着した知識を持っているかどうかで選べば失敗しません。
2 : 費用が安ければ嬉しい!でも料金だけで選ぶのはNG
インターネットでは色々な葬儀会社の料金設定を見ることができます。家族葬といった小規模なお葬式は30万から40万円くらいで設定されていることが多いようです。
地域の葬儀店の料金設定を確認しても、大体同じくらいかもしれません。葬儀店や地域特有の互助会に入会していれば割引サービスが使えてもう少し安くなるかもしれません。
データによると葬儀の平均費用が約189万円とのこと。お葬式を出すにはある程度の出費を覚悟しなければいけないという面もあります。
しかし、やはり安ければ有り難いなと思ってしまうのが人情です。亡くなった人のためと思っても、無い袖は振れません。だったらやっぱり安い葬儀店にしようかと考えるかもしれません。しかしその思考はNGなのです。
見積りで比較検討!金額や葬式プランをじっくり見る
例えば地元の葬儀店が「家族葬だったら道具一式(中ランクのそこそこいい道具)をつけて50万円だね」という見積もりを出してきたとします。
全国チェーンの葬儀店では家族葬が30万円という見積もりだったとします。後者の方が安いのは明確です。ですが、ここで気をつけなければならないのは「オプション料金」です。
葬儀は基本的なコースに飲食やお花の追加などを行うと、どんどん料金が加算されます。
棺のグレードアップなどをお願いしてもさらに料金が加算されますし、葬儀場だけでなく家の仏間に祭壇を組むとしても道具のレンタル代や組み立て代がさらに加算されることも!
基本料金だけでなく、どこまで含まれているのか?自分が希望する式を出すにはオプションも含めて最終的にどこまで料金が膨らむのか?で比較することが重要です。
基本料金は30万円でも、道具のレンタル料を追加したら60万円になってしまったとします。比較すると、50万円の地元の葬儀店の方が安かったということも少なくありません。
基本料金だけで選ばず、きっちりと最終的な価格で選ぶと失敗しません。
3 : 担当のサポートは早い?見積もりと斎場をチェック
きっちりと最終的な費用で選ぶとしても、自分で計算するのは難しいですよね。パンフレットやホームページを確認したとしても、自分が望むサービスや物品の追加が果たして基本料金の範囲内なのか、それともオプション料金なのかわからないこともあります。
そこで、気になる葬儀屋にはこれからすぐに葬儀という差し迫った事態になる前に見積もりをお願いしてみましょう。
実際の葬儀にならないと声をかける人数などがわからないこともあり、端数まで正確な見積もりはなかなか作れません。
しかし、自分の望むオプションを追加した葬儀が「大体〇〇万円くらいです」という金額的な指針がわかるのとわからないのとでは大違いです。
お金の準備にも役立ちますし、葬儀屋を比較するためにも役立ちます。
しかし比較するのは見積もりの金額だけでなく、もっと他の部分も比較しておきましょう。
また、オプションの複雑さで選ぶのも一つの手です。込みの値段だと明確で分かりやすいですが、オプションが多いと「あれもオプション、これもオプション」となった結果、葬儀後に料金トラブルに発展する可能性も高くなります。料金の明確さも見ておいてください。
見積もりをお願いしてすぐに上がってきた葬儀屋と、二週間後に上げてきた葬儀屋では印象が違いますよね。葬儀はスピード勝負なところもありますから、どちらが信頼できそうか考えてみてください。
また、見積もりをお願いする時はなるべく葬儀屋に足を運び、応対や仕事ぶりをさりげなく見学してくるのもいいです。
「柔らかい言葉遣いで嬉しいな」「葬儀場をとても綺麗に掃除しているのだな」「担当さんは淀みなく答えるな。知識が豊富な人なのだな。頼れそう!」「てきぱきしている。仕事が早そう」こんなポイントもチェックしてみてください。
金額比較と同時にサービスや担当の質も比較して決めると失敗しません。これはとても大切なポイントです。
4 : アドバイスや判断は的確?初心者に優しい葬儀屋を
見積もりを作成してもらうとしても、「それぞれの地域の平均」は気になるものです。他のお宅はどんなお葬式をしているのかしら?なんて、担当者さんに尋ねてしまうことも決して珍しいことではありません。
また、自分が望むお葬式のオプション名がわからなかったり、希望はあるのだけれどどんな言葉で伝えたらいいかわからなかったり、ということもよくあることです。
そこで担当さんは「こんなやり方をする人が多いですよ」「こんな事例があります」「それはこんな名前の道具です」「そういったご希望も可能ですよ。方法は……」と初心者向けに優しく説明してくれたら有り難いですね。
そういったアドバイスを的確にくれるかどうかも失敗しない葬儀屋選びのためには大切なことです。
また、特にチェックしておきたいのは、初心者だからと高いコースに誘導しないかどうかです。
悪質な葬儀屋だと何も知らない初心者を「皆さんやっていますから」という理由で高額なお葬式に誘導してしまうことがあります。
何かと高額なコースに誘導しようとせず、質問した項目に適切に答えてくれるかどうか、そして疑問に対しわかりやすく説明してくれるかどうかを、できれば見積もり作成時に対面で話して確認しておきましょう。
まとめ
失敗しない葬儀屋選びについて4つのポイントにしぼって解説しました。
お葬式というと難しい印象を受けますが、人生において経験する数が比較的少ないというだけで、業者を選ぶポイントは他の買い物と大差ありません。
皆さんが買い物をする時、お店の人の応対や仕事の速さ、知識などで選ぶことも多いと思います。
葬儀店も「これから私は大切な買い物をする」「家族の大切な式をお任せする」という視点も交えて選んでみてください。
お葬式だからとわけて考えず、皆さんが常日頃お店を選ぶ時のように、信頼できる葬儀屋を選んでくださいね。