初めてでも大丈夫。葬儀の依頼で失敗しないためのポイント

初めての方が抱く葬儀の印象は「大変」「忙しい」というものです。

人が亡くなるのは急なこと。前もって何年何月何日に親族が亡くなることを予想できません。
だからこそ葬儀にはどうしてもこの二つのキーワードが付きまとうのです。年齢を経て葬儀経験があったとしても、葬儀を出すことが楽だという話はまず聞きません。どんなに参列を経験しても、喪主を体験しても、葬儀の印象は二つのキーワードで語られることが多いのです。経験者ですらこうなのですから、葬儀初心者はなおさらです。

確かに葬儀は大変ですし、急であるからこそ忙しいということも正解です。葬儀のポイントはある程度「大変で忙しい」ことは覚悟して、事前知識に則って効率的に進めてゆくことです。初めての葬儀で失敗しないための知識を、「大変」「忙しい」を緩和することをポイントにお話します。知識はしっかりつけておきましょう。

葬儀の基礎知識!簡単に葬儀の流れを覚えよう

葬儀は急にはじまり、大急ぎで準備しなければいけません。
たとえ知識があろうとなかとうと、家族が亡くなった瞬間に等しく葬儀の準備がスタートします。多くの方は感情の整理をする間もなく葬儀の準備をしなければならないことでしょう。いざ準備という時に慌てて「何をすればいいの?」と混乱しないように、葬儀の知識や情報にはしっかりと気を配っておく必要があります。経験がなくても、覚えているか、いないかによって「大変で忙しい」が半減されるのか、それとも二乗されてしまうのかが大きく違ってくるからです。

葬儀はとても慌ただしく忙しいものです。だからこそ、知識を入れておくことによって、その忙しさや慌ただしさを減じるようにしたいもの。そのためには、常日頃から知識を入れておくことが必須なのです。まず事前知識として最も大切な、葬儀の簡単な流れについて確認します。

葬儀には次のような流れがあります。地域や葬儀場、火葬場の予約状況によって多少変わってくることがあります。また、自治体窓口の手続きや葬儀会社との打ち合わせは親族で手分けして同時にあたることもあります。ただ、基本的な流れは全国共通です。流れを覚えておけば次にどんな準備をしなければならないかがわかるようになります。流れは葬儀未経験でもおさえておくようにしましょう。

  1.  葬儀会社・葬儀場へ連絡する(葬儀の依頼をする。会場の予約や遺体搬送の打ち合わせ)
  2.  葬儀会場または自宅へ遺体を搬送
  3.  自治体窓口で手続きをする(火葬許可証などの取得)
  4.  葬儀屋や親族と共に葬儀の準備
  5.  葬儀(通夜、火葬なども。日程によっては四十九日法要なども一緒に行うことあり)、 納骨

1から6が葬儀の大体の流れになります。葬儀については仏教式なのか神道式なのか、それともキリスト教式なのかによって準備が変わってきます。法要も形式によって変わってくると考えてください。また、葬儀当日の流れは葬儀場の担当がフォローしてくれますので、あまり心配する必要はありません。

葬儀の初心者がおさえたい注意点2つ

初めての方が特に注意しておきたいのは二点です。

一つは、慌ただしい中でも葬儀屋と契約する前に見積もりを取得することです。

葬儀が終了してから請求書の金額に驚き金銭トラブルに発展するケースがあります。
葬儀屋の勧めでプランを組んだら、数百万という高額になってしまって頭を抱えてしまったという経験談も実際にあります。「葬儀だから高額になるのだろう」という認識でお金の話を後回しにするのではなく、料金については契約前にきっちり確認し、わからないところは説明を求めてください。葬儀は忙しく急なもの。そんな中で料金説明を求めることや、見積もりをお願いすることはスケジュールから考えても大変なことです。しかし、後日、お金のトラブルというさらに大変なことに発展する可能性を考え、後回しにせず最初に話しておくようにしましょう。

二つ目は、葬儀の流れの1にあたる、「葬儀依頼で失敗しないこと」です。

葬儀の依頼で失敗しないためのポイントとは

葬儀を出すためには、基本的に葬儀屋や葬儀会場に葬儀の依頼をすることになります。自分たちだけで全ての道具を用意し、手続きやお坊さんとの打ち合わせをし、葬儀を出すという方はかなりの少数派です。葬儀は依頼からスタートすると言っても過言ではありません。だからこそ、依頼で失敗しないことが葬儀を成功させるための最大のポイントになるのです。

葬儀の依頼で失敗しないようにするためには、次のことに注意しましょう。

  • 「お願いします(契約)」の前にわからないところは徹底的に確認する
  • また、わからないところは説明を求める
  • 説明に対してわかりやすい説明があるかじっくりと聞く
  • この葬儀業者にしようと決めたら予約は「後で入れます」ではなく、すぐに入れる火葬場や葬儀場の予約はすぐに埋まるため迅速に

前の項目で話したように、見積もりもしっかり取得しておきましょう。その上で、自分が初心者であることを隠さずに話して、アドバイスをもらうのもいいでしょう。ただ、アドバイスのように見えて高額なコースを選ばせようという場合や、説明を求めてものらりくらりと別なことを言い適切な答えがない場合は、依頼を見送る方がいいでしょう。後でトラブルになる可能性があります。

依頼を成功させるポイントは「納得できるか」「後でトラブルにならないか」です。契約の前にわからないところは確認し、見積もりを出してもらう。勧誘に対して不要と考えればしっかりと断る。そして予約は早めに入れて葬儀屋と二人三脚で準備に取りかかる。自分のパートナーを選ぶつもりで葬儀店を決めて依頼すれば失敗が少ないです。

最後に

葬儀はどれだけ慣れている人でも慌ただしく大変なものです。だからこそ「大変なもの」「忙しいもの」と最初から割り切ってしまい、その上で葬儀をトラブルなく効率的に進めることがポイントです。葬儀の簡単な流れといった知識を事前に知っておくこと、そして葬儀の第一の手順である依頼で失敗しないことがさらなるポイントになるのです。

ポイントさえおさえておけば、葬儀をスムーズに終わらせることは初めてでも大丈夫です。もし困ったことがあったら、葬儀経験者や依頼先の葬儀会社に確認しましょう。わからないことや疑問をそのままにせずすぐに確認。これも葬儀を失敗しないための大切なポイントなのです。