寒い冬が過ぎたらやってくるのが春。
多くの和歌や唱歌に謳われるように、春は麗らかな気候と綺麗な淡い色の花が咲く良い時期です。
日本各地では桜の開花に合わせてお花見が開催され、昼は出店を巡って桜の下で軽食を楽しみ、夜はライトアップされた桜を見ながら一杯と、子供にも大人にも嬉しいシーズンでもあります。しかしそんな春には「花粉」という日本人の多くが目の敵にする欠点が!
花粉症の人にとって春は綺麗だけれどとにかく辛い季節です。
「わー、桜が咲いたな!」と観桜でもしようものなら、途端にくしゃみ鼻水、涙のオンパレード。
喉はいがいがするし、鼻の下はかみ過ぎで痛い。
そして目はごろごろして痒いと、春は花粉症という難敵を呼び起こす魔の季節でもあるのです。
花粉症が特に酷くない人でも、花粉が飛び交う日は洗濯ものについた花粉に頭を悩ませ、ほこりっぽいなあと不快感を覚えることでしょう。
春は良い季節ではあるのですが、花粉や粉塵を含めてとにかく粉っぽいのが欠点です。
今回は特に花粉症の対策をクローズアップ!現状、花粉症ではない人も突然花粉症の症状が出ることがあるため油断できません。
対策方法を覚えて、彩り豊かな春を満喫しましょう!
目次
花粉症が辛い!簡単にできる対策法はありますか?
春は素敵な季節だからこそ楽しみたいですよね。
しかし、困りものなのが花粉症。
世の中にはたくさんの花粉症に効果があるとされている薬や方法が出回っています。
だからこそどの対策が自分で合っているか判断することが難しいといえます。
特に酷い症状はやはり医師に一度診断してもらった方がいいのですが、花粉症だからといってなかなか仕事を休むこともできないのが実情です。
それに、花粉症対策をしたくても高価なサプリメントやお薬にはなかなか手が出ないのが実情ではないでしょうか。
もっと簡単にできる対策はないのでしょうか。
実は、手軽にできて、高額なお金が必要ない対策方法があります。
それは、生活の基本である食生活に気をつけることです。
健康の基本は規則正しい生活、そしてバランスとの取れた食生活からです。
「あ、不調かも?」「花粉症で苦しいかも」という時は特別な方法ですぐに治そうと考えるのではなく、まずは基本的なところを見直してみましょう。
人間が立って歩くにも、しっかり地面が固まっているからこそ。
健康に生活するにも、まずは生活の地固めからです。
花粉症にはビタミン類やEPA・DHAを
生活の地固めといっても、何をしていいかわかりませんよね。
また、食生活に気をつけるといっても、何に気をつけてよいかわからないですよね。
具体的には、花粉症シーズンは花粉症に効果のある栄養を積極的に摂取するようにすると、花粉症への効果が期待できます。
花粉症に効果が期待できる栄養としては、ビタミンA・C・E、ビタミンB6、EPA・DHAなどになります。
ビタミンには粘膜の補修効果や炎症を抑える効果が期待できますし、摂取によりアレルギーを抑える効果も発揮するといわれます。
同じくお魚に含まれるEPA・DHAもアレルギーを抑える効果があると言われます。
これらの栄養は積極的に摂取したいところ。
しかし、今度は、じゃあ具体的にどんな食材を食べればいいの?と疑問に思うことでしょう。
普段、一つ一つの栄養素を把握して食事をしている人はあまりいないのではないでしょうか。
これらの栄養は野菜や果物、青魚に多く含まれます。
要するに、春はお野菜と果物と青魚をたっぷり食べておきましょうということです。
緑茶や甜茶も効果的?大切なのはバランス
この他には、緑茶や甜茶などのお茶類も花粉症への効果が期待できます。
緑茶にも甜茶にもアレルギー症状を抑える効果が期待できるといわれます。
ただし甜茶の場合は甜茶ポリフェノールの含まれたものが効果的なのですが、この甜茶ポリフェノールが含まれていない甜茶もあるため、購入の際には気をつけてください。
他には紫蘇とヨーグルトも花粉症には効果的といわれます。
どちらもとても身近な食材ですが、ヨーグルトは腸内環境を含め体の内部を整えてくれますし、紫蘇にはアレルギーを緩和する力がある他、体がアレルギーの原因物質に過剰反応することを防いでくれるといわれます。
こういった花粉症に効果的な栄養をたっぷり持っている食材を食べると、アレルギーへの効果があるといわれています。
ただし、食事の基本はバランス。
いくらヨーグルトや紫蘇が花粉症に効果があるといわれるからといって三食そればかり食べていると体調を崩してしまいます。
また、花粉症に効果があるからといって甜茶ばかり飲んでいたら、やはり体はバランスを失してしまうことでしょう。
まずはバランスの良い食事が基本。その上で花粉症に効果的な栄養を積極的に取ることによって「あれ、少し楽かも」という良い方向へと繋がっていくといえます。
辛い花粉症を緩和するなら、簡単にできる食生活の見直しからはじめてみてください。
花粉症にはお酒やタバコはNG!生活を見直して
では、反対に花粉症を悪化させないために気をつけるべきことはあるのでしょうか。
気をつけなければならないのは食生活の乱れもそうですが、特に「刺激物」「お酒」「たばこ」です。
激辛や過度に酢の効いたものは粘膜にダメージを与えることがあります。
これら自体がいけないのではなく、鼻や喉にダメージを与えてしまうことが花粉症悪化に繋がってしまうことがあるのです。
粘膜へのダメージという点ではお酒も同じです。
酒は百薬の長ともいわれますが、それはあくまで適量を守ってこそ。たばこも喉や鼻にダメージを与えることになりますので、花粉症の症状が出ている時は避けるのが吉です。
自分はお酒もたばこも苦手だからという人は、アイスクリームなどの甘い食べ物にも要注意です。冷たいものは体の血行を悪くしますし、甘いものの食べ過ぎは体内のバランスを崩します。
最後に
食生活とともにもう一点気をつけていただきたいことがあります。
それは、「睡眠」!寝たからといって花粉症が治るわけではありません。しかし、睡眠不足で体力も気力も低下していると、花粉症がますます辛く感じることでしょう。
また、寝不足状態だと現実に目がしょぼしょぼして、花粉症の症状の一つである涙や目の痒みがよく寝た日より強く出るという人もいます。
春眠暁を覚えずともいいますし、お休みを取ることができるなら、まずは花見の前にぐっすり眠って疲れをとり、体を元気な状況に戻すことも有効な対策方法の一つかもしれないですね。