冬はといえば、特に温かい食べ物が美味しい季節です。
クリームシチューのお鍋など、美味しい料理はもちろん冬にもたくさんあります。温かい部屋、皆で食べるお鍋。まさに至福ですね。
そんな温かい食卓に欠かせない食材はやはりお野菜です。
鍋もシチューもお野菜がとても重要な役割を果たす料理です。けれど、肝心のお野菜がしんなりしていては、せっかくの料理も残念なことになってしまいます。
できれば鮮度の良いお野菜を使いたいところです。しかし、お野菜の選び方や保存の仕方は難しい印象がありませんか?
一つ一つのお野菜に合わせて方法を覚えなければいけないからとても大変そうと思っていませんか?
実はすぐにできるとっても簡単な方法があるのです!冬野菜を楽しみたいなら知っておきたい選び方と保存の豆知識、はじまりです!
目次
ネギにブロッコリー!選び方のコツとは?
野菜の選び方は、別に野菜の種類ごとに暗記する必要はありません。スーパーで簡単に見分けてしまえる方法があるのです。ポイントは主に二つで、切り口と表面です。
野菜によって「葉物野菜だからもっとここを見て」だとか「根野菜の一種だからこうやって選別する!」という個別の方法も確かにあるにはあるのですが、こういった方法は覚えることがとても大変です。
日本で栽培され市場に出回っている野菜の数だけで100種類を超えているのです。日本で出回っていない野菜を含めると、その種類は何と数百種類以上だとか!
これだけの数の野菜について選び方を覚えていたら大変どころの話ではないですね。多くの人がもう二度と経験したくないとしみじみ言う受験勉強みたいになってしまいます。猛勉強しなければいけません。
野菜にはそれぞれ細かな特徴や見分ける方法があるのですが、スーパーでの買い物時にそれだけの知識が必要かというと……特に必要ありません。
そこまで覚えなくても、とても簡単な二つのポイントで美味しい野菜を区別できます。ご心配なく!
状態を見ることが重要!水分と栄養は抜けていない?
ポイントは「切り口」と「表面」の二つです。
スーパーマーケットに並んでいる野菜はどれも収穫されて必要に応じて処理されていますよね。その処理痕とも言える、野菜の切り口を見てください。
野菜は植物ですから、収穫前は基本的に一部をカットされても別の葉が茂り、カット痕も塞がります。人間だって怪我をしても、いずれ怪我は塞がりますよね。それと同じです。
しかし収穫後の野菜は植物ではなく、既に個の食材として処理が施されています。だからこそカット断面は塞がりません。
また、切り口は時間経過ごとに茶色や黄色みを帯び、乾いてきます。カットされてすぐ、つまり収穫されて処理されてすぐは、まだカットされた部分も瑞々しいままです。
本来の植物の色をしており、場合によっては切り口に水滴が見えることがあります。しかし時間の経過と共に野菜の切り口は萎びて変色し、水気などまったく見受けられなくなります。
切り口は時間と共に変色や乾燥が顕著になる。
そう覚えて、白菜や長葱など冬に食べたいお野菜を選ぶ時は、切断面を確認してください。
もちろん断面が瑞々しいお野菜ほど新鮮!お野菜の種類問わずに応用できる選び方です。
収穫後の野菜は乾燥しやすい!表面部分も確認
もう一つの選び方に、表面を確認する方法があります。カット面だけでなく、表面も併せて確認して選ぶのが、美味しい冬野菜を選ぶコツです。
では、その表面とは何かというと、これはもう言葉通りお野菜の表面としか言い様がありません。見える部分、触れられる部分全部です。
トマトのつるんとした赤い実の部分や、じゃが芋のごつごつした目に見える部分、まさにお野菜そのものの表面です。
お野菜は収穫後に徐々に乾燥していきます。断面だけではなく、表面も少しずつしわが生じて、最終的に干からびてしまうのです。
人参を使い忘れて冷蔵庫に放置しておくと、しなしなのしわしわになってしまいますよね。トマトだってつるんとした実の部分にしわが生じて、萎んで乾燥してしまいます。
じゃが芋だって同じです。このように、収穫後、野菜は徐々に萎びていきます。
野菜の選び方を種類ごとではなくポイント二つで簡単に見分ける方法その二として、この野菜の表面を見ることが重要なのです。
新鮮なお野菜は表面がぱんと張っており、実が詰まっている感があります。しわもなく、色も綺麗です。
お野菜の表面をよく見て、もし可能なら触れてみて、実の詰まったつるりとしたものを選ぶといいでしょう。
しわが生じはじめているものや、実がぶよぶよしているものはNGです。
種類ごとに専門知識を頭に入れなくても、このように基本的な知識で美味しいお野菜を選ぶことができます。
お母さんはお子さんと買い物に行ったら「このお野菜の中で、切り口と表面がいいのはどーれだ?」と一緒に選んでみるといいですね。簡単なので、お子さんでも覚えやすい野菜の選別方法です。
新聞紙?それともビニール?日持ちのする保管方法とは
野菜の保存方法も、とても簡単に覚えることができます。やはり野菜の種類ごとに向く保存方法があるのですが、野菜の数からして覚えることがとても難しいです。
それに、ユリ根はおがくずに埋める、長ネギは新聞紙に包むといった個別の方法だと、家事に野菜の数だけ負担が生じることになります。
そこで、多くの冬野菜をお手軽に保存でき、なおかつ後でお料理の負担も減るという方法をお伝えしましょう!
小分けカットで即冷凍!長持ちさせるためには?
その方法とは、料理の時に使う大きさに切って冷凍すること。あるいは、茹でてから保存することです。
長ネギは薬味として使うのであれば刻んでパックに入れて冷凍保存します。野菜ではありませんが、冬の代表的な果物であるミカンも、皮をむいて粒を小分けにして同じくパックに入れて冷凍保存します。
解凍すればすぐに食べることができます。
ブロッコリーなどは茹でて切ってから保存します。既に茹でてあるわけですから、すぐに料理に使うことができますし、そのまま食卓に出せば温野菜サラダの出来上がりです。
良いお野菜は切り口と表面でわかると言いました。お野菜は収穫後にだんだん乾燥が進み、いずれしわしわになってしまいます。
だからこそ、切り口が乾燥しておらず、表面も瑞々しいものを選ぶのが良いと。
つまりそれは、野菜に残った瑞々しさがあまり逃げていないお野菜を選ぼうということです。では、野菜の鮮度を保とうと考えたら、同じように瑞々しさを逃がさないように気をつければいいということですね。
傷みやすい野菜は茹でるなど処理をしてパックに保存し、長ネギなどは冷凍して野菜の時を止めてしまう。
そのまま取っておきたい野菜は、やはりパックやビニールに入れたり新聞で包んだりするように気をつければ、瑞々しさが長持ちするという理屈です。
この保存方法も難しくありませんから、お子さんでも簡単にできますね。「お野菜のお水を逃がさないようにするんだよ」と説明してあげてください。
まとめ
冬野菜を選ぶコツは切り口を見ることと、表面をよく観察することです。野菜ごとに特徴があるため、確かにきちんと種類ごとに選び方はあります。
しかし流通している野菜はとても多いため、一つ一つ覚えてゆくことはとても大変です。そこで、野菜全般に共通する選別の仕方の基本を覚えてしまいましょう。
野菜を保存するコツは、選ぶことと通じる面があります。瑞々しい野菜を選ぶわけですから、その瑞々しさを逃がさないようにすれば野菜が長持ちするという理屈です。お子さんでも覚えやすいですね。
基本をおさえて、そこから「私はブロッコリーが好きだから、さらに美味しいブロッコリーを見つけ出せるようにする!」「もっと美味しく保存するためには?」と専門知識を勉強するのもいいですね。
しかし、そのためにも基本はとっても大切です。まずは今回ご紹介した基本中の基本をおさえて、経験値を積みましょう。