知っておきたいお葬式の手順・流れについて

皆さんは葬儀の手順や流れについてすらすらと説明することができますか。

葬儀屋に勤めていない限り、人生において葬儀はそんなにたくさん経験することがないのでは。ましてや自分が喪主、そして喪主と一緒に葬儀の準備をする遺族側になる経験など、急に家族が亡くなって動揺せずに準備できるほど経験を積むことはほとんどできません。多くの人が「ご家族がなくなりました」「ええ!」とびっくりしてから、ばたばたと手探りで葬儀の準備に取りかかることになるのです。ただでさえ家族が亡くなり、しかもほとんど経験したことのない葬儀を切り盛りする側になるわけですから、慌ててしまうのは当然のことではないでしょうか。

今回は、いきなり葬儀を出さなければならなくなっても準備を進められるよう、ここだけは覚えておきたい葬儀の流れとポイントについてお話しします。葬儀経験者が「ここで困った」「こんな準備をしておけばよかった」という口コミや経験談も一緒にご紹介します。簡単に葬儀の手順とお困りポイントをセットで覚えてしまいましょう。

Aさんの経験談「お葬式の手順は何から?」

「急に父が亡くなったという連絡がありました。亡くなったと聞いた瞬間、びっくりして頭が真っ白になりました。母は存命でしたが、祖父母の葬儀はかなり昔のことで、父が先頭に立って葬儀の準備をしてくれました。だから、私も母も何をすればいいかわからなかったのです。葬儀の準備とはいいますが、まず何をすればいい?と母娘そろって大慌てしてしまいました」

実はこのAさんのお困りごとは非常に多いものなのです。葬儀を経験したことのない人がいきなり「亡くなったので進めてください」と言われても「じゃあ何をすればいいの?」とパニックになってしまいます。

いざという時に混乱してしまわないように、すぐに行う必要のある3つの事柄について確認しましょう。

  1. 遺体安置先の予約
  2. 葬儀場の予約
  3. 葬儀の見積もり

「いきなり予約と見積もりなの?」と思うかもしれません。そうなのです。日本の葬儀は大変慌ただしいものなので、まずは予約とお金の話をさっさと済ませてしまわなければいけないのです。心中はお察ししますが、ここは我慢。

亡くなった方のご遺体は、そのまま病院に安置しておくのではなく葬儀店や葬儀場で提供している遺体の安置場まで搬送する必要があります。

基本的に遺体の搬送と葬儀場の予約はセットですることが多いです。なぜなら葬儀会場と遺体の安置場は一緒であることも多く、別々の場所にあったとしても提携を結ぶなどして、葬儀店(葬儀場)に連絡をするとその場で安置場に搬送しましょうという流れになることが多いのです。ですからこの場合はまず「葬儀店に連絡をする」ことが最初にしなければならないことになります。

遺体を搬送すればその後の流れは葬儀店の方で大体のことを教えてくれます。そういった点でも安心です。ただ、葬儀の経験がほとんどなく葬儀のプロが教えてくれるといっても、流れを頭に入れておくことは重要です。そして何より、シビアにお金のことを考えておくことも大切です。

なぜ大切なのか?

家族が亡くなってすぐにお金の話なんて・・・と思うかもしれません。しかしこれはとても大切なことなのです。Bさんの経験談から見てみましょう。

Bさんの経験談「葬儀屋に任せきりにしたら請求額が!」

「父が亡くなり、僕が喪主になりました。葬儀の喪主は初めてだったため、電話帳から最寄りの葬儀店を見つけて急ぎ連絡しました。連絡したらすぐに葬儀場の空き状況を調べ、病院から葬儀場の遺体安置場まで搬送の手配もしてくれました。とても心強かったです。しかし、葬儀が終わってびっくり!そんなに規模の大きな葬儀ではなかったのに、請求金額が300万円という高額でした。葬儀会社にお任せしていたら、知らないうちにどんどん料金がかさんでいたのです。最初に見積もりと料金の説明を求めておくべきでした」

Bさんの経験談も実際によくある話なのです。

人が亡くなってすぐお金の話は不謹慎と思うかもしれませんが、このタイミングで料金の内訳や見積もりをしっかり確認しておかないと、後で葬儀店とトラブルになったり、高額の請求に泣く羽目になったりすることも実際にある話です。

①として搬送の手配と葬儀場の予約をするとして、それと同時あるいは次くらいのタイミングでしっかりお金の話をしておきましょう。

Cさんの経験談「葬儀だけじゃない?手続きを知らずに・・・」

「葬儀の準備を進めればそれですぐに葬儀ができるのだと思っていました。家族が亡くなった場合にしなければならない手続きは死亡届だけだと思っていたのです。でも、実際はもっと別の手続きも必要だったのですね。火葬や埋葬の許可がないと、葬儀を進めることができないなんて知りませんでした」

③として行われなければならないのは自治体の窓口での手続きです。

先に手続きをしようとする人もいるようですが、手続きだけできても葬儀場が決まらなければ葬儀を出すことは難しくなります。だからこそまずは会場をおさえてから死亡届や許可証の取得などを行う方が効率的です。葬儀になれている人は死亡直後に葬儀場をおさえて家族に搬送の付き添いなどをお願いし、その足で自治体の夜間窓口に駆け込むこともあります。①から③は同時進行というわけです。

葬儀の流れというと、葬儀そのものの流れだけを想像し、葬儀の準備さえすれば葬儀ができると考える人がいます。火葬や埋葬をするためには許可証も必要になることは知っておきましょう。

http://www.city.higashiosaka.lg.jp/0000007161.html
http://www.city.higashiosaka.lg.jp/0000006843.html

お葬式の手順と流れを確認しよう

この後の葬儀の手順を簡単に確認しましょう。

大急ぎで行うべきは①から③です。次は④として、「葬儀の日程の調整」を行います。葬儀場の予約をしたらそれで日程が決定というわけではありません。火葬は地域の火葬場に別途予約を入れなければいけません。また、それぞれの葬儀様式の式を司るお坊さんや神父さん、宮司さんの予定も調整しなければいけません。大体の予定が調整できたら、今度は⑤として出席者に通知し、必要な備品などをそろえます。

ここまできてやっと葬儀の段取りが一段落という感じです。後は日程に合わせて、通夜、葬儀、火葬、納骨などをつつがなくこなしてゆくという流れになります。

最後に

簡単に葬儀の手順について解説しました。合わせて葬儀の経験がほとんどなかった人たちが葬儀でどんなところで戸惑ったかという経験談もご紹介しました。

葬儀は葬儀をいざ開催という段までこぎつけることが大変です。遺体の搬送に葬儀場の予約、お金の話、手続き、お坊さんとの予定調整等々、「葬儀の日」を迎えるまでにたくさんの大変な手順があるのです。

今回は葬儀の日までの流れを中心に葬儀の手順をご紹介しました。

実際の葬儀の日も、喪主側として葬儀を主催しなければならない人間は大変です。いざという時に大慌てしなくて済むように、「葬儀」に対し普段から意識しておいていただければと思います。意識することによって心構えができます。心構えをしておくことこそが、手順の最初、つまりゼロ番目かもしれませんね。