家族葬とも違う”直葬”をご存知ですか?直葬に関する知識

ライフスタイルに合わせて刻々と葬儀のかたちは変化しています。

一昔前は自宅の仏間で執り行う自宅葬が一般的でした。自宅葬ではなく葬祭ホールなどの葬儀専門会場で葬儀を執り行うケースでも、自宅に遺体の安置をするなど、自宅の仏間を活用することが多く行われていました。しかし近年は仕事時間の変化や住居の変化にともない、時代に合わせた葬儀のかたちを自由に選択できるようになっています。「葬儀はお堅い」「葬儀は大きな会場を借りて出さなければいけない」という思考に捉われる必要はないのです。

時代に合わせて登場した葬儀の形態としては家族葬や直葬があります。

家族葬や直葬の特徴を、直葬に重点を置いて解説します。また、時代に合わせて登場した家族葬と直葬、二つの違いを明確にします。

「葬儀は小規模な家族葬でしたい」

「直葬を検討している」

「直葬って何?家族葬と何が違うの」

という方は、自分たちにはどちらが合っているのか考えながら読んでいただければと思います。

近年の葬儀は家族葬と直葬が主流に

家族葬と直葬は共に現代のライフスタイルに合わせた葬儀のかたちです。
特徴としては、どちらも大きなホールを借り切った葬儀や自宅での葬儀と比較して

  1. 費用面の削減をはかりやすい
  2. 規模が小さい
  3. 少人数で行う
  4. 労力面での負担を削減しやすい

という4つの特徴が挙げられます。NHKの調査によると、家族葬や直葬といった規模の小さな葬儀は年々増加傾向にあり、特に直葬は関東地方で行われる葬儀の5件に1件を占めるほど増えているそうです(参照 https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/800/152205.html)。
NHKが葬儀業者にインタビューしたところ、葬儀業者も「費用的な負担の問題」や「葬儀に対する意識の変化」を感じており、こういった考え方や意識が変化した結果によって直葬が増えているのではないかという話でした。

確かに現代は家族との結びつきだけでなく、家族形態、そして葬儀というものへの考え方も変化していると、日常の中で多くの人が実際に感じているのではないでしょうか。「うちは家族葬で送ったよ」「直葬で考えている」という言葉も、日常的によく耳にするようになりました。

時代が変われば価値観やライフスタイルが変わります。当然の結果として、人間の人生とは切っても切れぬ関係である葬儀もかたちを変えてゆくことになるのでしょう。

現在は家族葬と直葬という小規模なかたちの葬儀が増えています。ただし、この二つの葬儀のかたちは同じではありません。現代の葬儀や自分たちの葬儀を考える上で、家族葬と直葬の違いを明確にしておきましょう。

家族葬と直葬の違いとは?

家族葬と直葬の大きな違いは、「宗教的な儀式をどうするか」という点にあります。

家族葬は家族や親族を中心に三十人程度までの小規模な葬儀を指し、通夜や葬儀などは「規模を小さくして」通常通り行うことが多いです。多くの人が葬儀と言われて想像する形態の縮小版だと想像するとわかりやすいことでしょう。

対して直葬は、通夜や葬儀といった儀式を行わず、火葬のみの葬儀形態になります。火葬場でお坊さんにお経をあげてもらい、そのまま火葬をします。場合によってはお坊さんにお経をあげてもらうこともカットし、火葬だけを済ませます。もちろん儀式としての葬儀や通夜などは行いません。

このように、家族葬と直葬には「規模が小さい」という共通点もありますが、内容が大きく異なっているということです。

家族葬のメリットとデメリット

家族葬と直葬にはさらに違いがあります。それは、家族葬と直葬のメリットとデメリットを比較すれば、より明確になることでしょう。

家族葬は葬儀や通夜などの一通りの儀式を踏みますので、より世間一般の葬儀に近い印象の葬儀にすることができます。

葬儀全体のデメリットとして費用が高額であるというものがあります。
家族葬は参列者を最大でも三十人ほどに絞り、さらに会場を大きな葬儀用ホールではなく、葬儀会場のお座敷などを使うことにより葬儀費用全体の負担削減をすることが可能です。

「葬儀費用をなるべくおさえたいが親族や故人の友人などは呼びたい」
「小規模でも通夜や葬儀はきちんとやりたい」

という方に向く葬儀形態です。葬儀として要所の儀式をおさえながら費用面がおさえられるのがメリットと言えるでしょう。また、一通り儀式はするため、祭壇や儀式の流れなどを、遺族や故人の希望によってカスタマイズできるところもメリットです。

デメリットは、費用はおさえられることが多いが、家族葬は直葬に比べるとやはり費用が高額になりやすいという点です。一通り儀式をするのが家族葬なので、仏教式の場合はお坊さんへのお布施や戒名代なども発生します。また、カスタマイズし過ぎると、それだけ高額になるというデメリットもあります。

家族葬は基本的な葬儀としての儀式を含みますが、自由度が高い分かなりきちんと計画して見積もりを取らないと、後で請求額を見てびっくりということになりかねません。

直葬のメリットとデメリット

家族葬に対して直葬は宗教的な儀式をしないことが基本です。つまり、通夜や葬儀なしでいきなり火葬に行くことになります。

いきなり火葬でも、火葬の前にお坊さんにお経をあげてもらうケースと、まったくお経も何もなしで火葬というケースがあります。お経をあげてもらうケースではお布施が発生しますが、あげてもらわないケースではお布施も発生しません。だからこそ、直葬の最大のメリットは、最大限に葬儀費用をカットすることができるのです。費用の目安は十数万円から二十万円ほどと言われます。

ただし、直葬は「火葬のみの式」で基本的には葬儀や通夜といった儀式は行わないため、もっと葬儀らしく儀式をと考えて予定を組むと、通常の葬儀よりも費用が跳ね上がる可能性が高いというデメリットがあります。

最後に

家族葬と直葬は同じく小規模な葬儀ですが、「小規模とはいえ一連の葬儀の流れを踏む」のが家族葬であり「通夜などの宗教的な儀式をまったく行わない、あるいは控えめにしてほとんど行わない。火葬だけで済ませる」のが直葬であるという違いがあります。家族葬と直葬には小規模であるという共通点はあるのですが、共通点は小規模という点くらいで、家族葬より直葬の方がより簡略な内容となっています。

葬儀の儀式自体は行いたいが簡略的かつ少人数で済ませたいという方は家族葬が向きます。対して直葬は、葬儀といった儀式はせずに済ませたいという方に向きます。当然ですが「儀式をするかしないか」「ほぼ火葬だけで済ませるか」という点で家族葬と直葬には大きな違いがあるため、費用面も変わってくることになります。もちろん内容が簡略化している関係で、家族葬より直葬の方が費用面で負担が少なくなるケースが多いです。

葬儀に関しては早々に「家族葬で」「直葬で」と葬儀形態を決めて葬儀店に伝えるのではなく、自分たちの希望を伝えて葬儀店のプロにある程度の形態から必要な道具まで提案してもらった方が希望に添う形になります。家族葬か直葬なのかは最終的なかたちの問題でしかないので、自分たちの希望通りの葬儀を形態の型にはめて考えず、葬儀店と相談しながら適宜カスタマイズするかたちで作り上げていきましょう。

宇都宮市民葬祭

宇都宮市民葬祭

新着投稿

カテゴリー