供花を送るときの基礎知識と注意点

知人が亡くなった時に花を送ろうと考える方は多いのではないでしょうか。

葬儀場を見れば、知人や友人、同僚などが個人名あるいは連盟で花を送っているところを目にするはずです。一度でも葬儀に足を運んだ人であれば、葬儀場には数に関わらず花輪やスタンド、籠、造花といった花が並んでいる場面を目にしたことがあるはずです。

故人を送り出す葬儀では、近しい関係であればあるほど多くの金額を包み、物を送るということがよく行われています。その、物を送る場合の代表格が「花」です

花は葬儀に欠かせないものですから失敗が少ないです。仏教式などは宗派によって葬儀に必要な品物も変わりますし、宗派共通で欠かせない品物でも微妙に作りが違うことがあります。つまり、葬儀に必要な物を送ることは宗派を把握した上で熟考しなければならないわけですから、とても難しいのです。しかし花なら宗派はあまり関係ありません。「うちの宗派はこの品は不要です」といわれる心配がないのです。まさに花は葬儀におけるマストアイテム、失敗しない故人を偲ぶ送りものなのです。

しかし、花は失敗が少ないからといっても、どんな花でもいいというわけではありません。また、花を送る場合はとにかく送ればいいというわけではありません。TPO、そして遺族のことを考えることも必要なのです。

お葬式を出すという一報があった時に真っ先に送りものとして想像する「花」。そんな供花を送る際に必要最低限知っておきたいマナーについてお話しします。

供花を送るときに注意したい5つのポイント

花は葬儀に必須のアイテムですから、基本的にどの宗派のお葬式に送っても「不要です」と言われる心配はありません。また、葬儀の儀式に使う品物は専門の葬儀店でしか扱いがなく、送ろうにも在庫切れなどの理由で葬儀の日付に間に合わないこともあります。実際に送ってみたら「うちの宗派では使わないから」と受け取った遺族が困惑するなど、葬儀の「品物に関する話」の中には失敗談も数多く存在しています。そんな中で比較的に失敗が少ないのがまさに花なのです。

しかし花を送ることはあくまで失敗が少ないというだけで、失敗する人がいないわけではありません。想像してみてください。葬儀に真っ赤なバラ。・・・何だか違和感があります。もちろん葬儀に真っ赤なバラは故人や遺族が特に望んだ場合でなければ、失敗談の一つになってしまうことでしょう。

ちょっとしたことを注意するだけで「実は昔、葬儀に花を送って失敗したんだよ」という過去を回避することができるのです。花は送りやすいからこそ、ちょっとした注意点はおさえておきたいですね。

具体的に注意したいポイントは次の5つです。

  1. 確認をしっかりと
  2. 日付と時間に注意
  3. お店の選択ミスをしない
  4. 相手の葬儀に合わせた花を選ぶ
  5. 価格に要注意

供花を送るときはまず確認をしっかりと

第一の注意点として、花の送付先にしっかりと確認しておくことが重要です。

例えばほとんど人を呼ばず、家族だけでひっそりと自宅で葬儀を行おうと遺族は考えていたとします。そこに大きな花輪を送ってしまっては、せっかく「ひっそりと家族だけで」と考えていた遺族の迷惑になってしまう可能性があります。いきなり大きな花輪を送っては遺族がびっくりしますし、外に飾ると近隣の住民が「もしかして亡くなったの?」と確認に来たり、手を合わせに来たりする可能性も考えられます。もし遺族が嬉しく受け取ったとしても、花の規模によっては飾る場所がなく、場所の面で困ってしまうこともあります。

  • 花を送って差し支えないか。
  • 葬儀の規模はどのくらいか。

この二点は必ず確認しておかないと失敗のもとです。

遺族から「OK」という返事をもらってはじめて花を送り、花を送る場合も葬儀の規模に合わせた大きさを送るようにしましょう。花輪や花束の大きさに悩んだら、葬儀屋や花屋に尋ねてしまうのも失敗しないためのコツです。

供花を送るときは到着日時やお店をよく考える

二つ目の注意点として日時の確認をしっかりしておくことが重要です。

例えば遺族に花を送りたいと申し出たら「ありがとうございます、ぜひ」という返事があったとします。式の規模に合わせた花を選び、いざ発送となった段階で、葬儀の日付に間に合わないことがわかりました。せっかく故人のために花を送りたいと思っても、これでは意味がありません。

葬儀の際に手を合わせに行かなかったから花を携えて後日改めて・・・という方法ももちろんあります。しかし葬儀に花を送るとなったら、やはり葬儀に合わせて花輪やスタンド、花籠などを送ることが一般的ではないでしょうか。葬儀の日程は駆け足です。花を送ることも急いで段取りを整えないと、運送屋の都合で花が日時まで届かない、届けることができないということもあり得ない話ではありません。

また、気をつけなければならないのは、花をどこで買うかです。

現在はインターネットでも葬儀用の花を購入することができます。葬儀店でも花を扱っていることが多いですし、普通の花屋でも葬儀用として購入することも可能です。

それぞれの店によって発送状況が異なります。ネットでももちろん急ぎで届けてくれるお店はたくさんありますが、ネットのお店は連絡手段が限られている場合もあり、何より実店舗に足を運ぶことが難しいのが難点です。急ぎという場合はなるべく葬儀会場の近くのお店や、その地域の葬儀事情に通じた葬儀屋に相談した方が安心です。自分で足を運べるお店に相談するのもいいでしょう。足を運べるお店だと、緊急時の相談がスムーズです。

せっかく花を送ろうと思っても、葬儀が終わって会場を引き払う時に届いたのでは意味がありません。お店の選択を間違えないこと、そして到着日時の確認は失敗しないために必要なことなのです。

供花を送るときは価格にも要注意!遺族にも配慮を

お花の価格にも気をつけておくことも重要です。

花は同じ花でも季節によって価格が変動します。一般的に供花の相場は数千円から1万5千円くらいと言われます。対で花を飾る場合は×2の金額くらいが相場になります。仏教式には菊や百合、キリスト教式にはカーネーションや百合、神道には白百合や白菊などが好まれます。普段「なるほどこのくらいか」と花の価格を見ていても、いざ花を送る時には価格が変動していたという可能性もあります。

気をつけたいのが「高い物を送ればいい」というわけではないという点です。故人のお葬式にそれはもう立派な花を送ったとします。価格は数万円でした。絶対に喜ばれると思って送ったら、遺族は少し困った様子です。これはなぜだかわかりますか?

皆さんはあまりに高い物を受け取ると、恐縮してしまいませんか。高額な花を送ってくださった方の家族の葬儀には自分も同じくらい高額な花を送らなければならないのではないかと心配してしまうことはありませんか。

その葬儀の規模ではどのくらいの価格の花が好まれるか。
花はどれをセレクトすればいいか。

これらは葬儀店や花屋に伝えると、適切なアドバイスをしてくれます。ただ、葬儀の様式や宗派などがわからないと花屋や葬儀屋は適切なアドバイスができませんので、失敗を回避するためにも事前にリサーチしておくことが大切です。

最後に

葬儀に花を送りたいという人は多いです。

お別れの場を飾る数々の花が、を送る人の多さを表しています。

花は葬儀に欠かせないものですから、花を送れば失敗がないという印象があります。しかし、ちょっとしたミスで花という葬儀のマストアイテムで失敗してしまう可能性はゼロではありません。

「遺族に花を送っていいか確認」「式場の規模や日時の確認」「到着日時の確認」「自分の送りたい日時に花が到着するか確認してお店を選ぶ」「葬儀に合わせて花を選ぶ」「花を受け取る遺族のことも考える」・・・これらは基本的なことですが、葬儀のお花で失敗しないためにはとても大切なことなのです。