お墓に刻む文字はどうすればいいのか?-書体、彫り方、よく使われる文字など

お墓といえば長方形という印象がありませんか。

墓地に行くと、どこの家のお墓も長方形の石ばかりで、それが当たり前というイメージがあるかもしれません。

しかし近年は葬儀の形だけでなく、お墓の形も多種多様になっているのです。

例えば、生前ゴルフが趣味だった人のお墓はゴルフボール型の墓石になっているなど、ある程度の予算があればかなり故人の趣味や嗜好に合わせて柔軟に墓石を選ぶことができるようになりました。

もちろん、オーダーメイドで墓石を作ることだってできてしまいます。

しかし皆さんは、お墓というと墓石にだけ目が行って、その他のことは特に考えていないということはないでしょうか。

特にお墓に関わったことのない人は、「お墓の準備」というと、とにかく墓石を準備しようと考え、墓石にとって大切な他の要素を見落としてしまうことがあります。

墓石にとって大切な要素。

それは、墓石に刻む文字です。墓石を購入しても「何を刻めばいいの?」と首をかしげてしまっては意味がありません。

また、墓石に刻む文字の書体も大きな問題になります。

パソコンのワード機能を使う時は書体を気にする人でも、お墓を購入となると「書体があるなんて考えていなかったな」となってしまうことも少なくありません。

お墓に刻む文字の書体や彫り方、よく使われる文字についても合わせて解説します。

お墓に刻む文字に決まりはない!

お墓は墓石があればいいというわけではありません。

そこに家族が眠り、そして墓石に文字が刻まれてこそ意味があるといえます。

墓石の中で特に目につきやすいのは表面に刻まれた文字で、皆さんがお墓の確認をする時も墓石の表面の文字を見て「ここは親戚のお墓だな」と理解するのではないでしょうか。

墓石の文字はお墓の側を通る人、家族、親族、縁者がお墓を見る時に真っ先に目につくものだからこそ、適当に文字を刻めばいいというわけではありません。

また、故人がとっても甘いものが好きだったからといって「ケーキ」や「あんみつ」と刻むのは、ちょっと違いますよね。

刻んだ文字、そしてその書体はお墓の印象すら左右するものだからこそ、適当なことはできません。

ただ、お墓の表面に刻む文字は「絶対にこういった内容を刻まなければいけない」という決まりはありません。

だからこそ故人が好きなら「ケーキ」でも「あんみつ」でもいいような気がするのですが、印象を決めるという点では相応しくないといえるでしょう。

では、どんな文字を刻めばいいかというと、一般的によく彫られるものがありますので、その中で自家に合ったもの、家族の気持ちに近いもの、趣味や嗜好を考えつつも自分の家のお墓だとわかるものを選ぶといいでしょう。

一般的によく使われるのは、次のようなものです。

  • 家名(「〇〇家之墓」「〇〇家」など)
  • 題目(「南無妙法蓮華経」や「南無阿弥陀仏」など宗派に合わせて)
  • 詩・句(自分の好きな歌人の詩や俳句など)
  • 好きな文字・言葉(「平和」や「愛」「和」など)
  • 図象(蓮の花など)

この中でも特によく使われるのが、家名です。

皆さんがお墓参りに足を運んだ時、よく「〇〇家の墓」といった墓石を目にするのではないでしょうか。

基本的にどんな文字を刻んでもいいのですが、「そのお墓がどこの家の墓か」わかるようにしておくことが多いです。

真っ先に目に入るのがお墓に刻まれた文字だからこそ、表札に苗字を刻むように、お墓にも「わかりやすさ」や「先祖とのつながり」を表すものとして、こういった文字を刻むことが非常に多いのです。

お墓の側面や裏に刻む文字にも決まりなし

お墓には表だけでなく側面や裏面にも文字が刻まれることがあります。

どこにどんな言葉を刻むかはそれぞれの家の人の考え方によりますので、記録としてしっかり刻もうと考える人もいれば、今後子孫もお墓に入ることを考えて個人の記録などは刻まない人もいます。

側面や裏面には、

  • 戒名・名前(生前の名前など)
  • 生年月日(お墓に入っている人の生年月日)
  • 没年や享年・簡単な記録(お墓に入っている人の亡くなった日、また、簡単な生前の記録)
  • 建立年月日や建立者(そのお墓を立てた年月日や建てた人)

などが刻まれます。

表側が主に表札や第一印象に影響するという役割を担うなら、側面や裏面は主にそれぞれのお墓の記録や、お墓に入っている人の記録などを刻むスペースとして利用されます。

ただ、お墓は子孫が入ることも考えて、あまり個人的な名前や生年月日などは刻まないことも少なくありません。

このあたりは、お墓を誰がどのくらいの長さで使っていくかを重視して決定するのがいいでしょう。

一人だけのお墓であれば記録を刻むこともいいでしょうし、子孫がずっと使うことを想定しているのであれば、先祖一人の名前や生年月日を大きく刻んでしまえば、子孫としてみれば「自分も入るのになあ」と、ちょっと複雑かもしれないですね。

お墓に刻む文字の書体は?人気は楷書体

刻む文字が決まっても、問題は文字の書体です。

パソコンのワード機能を確認すればたくさんの書体がずらりと並んでいます。

お墓の場合はどんな書体を選んで刻むのがいいのでしょうか。

実は、お墓の文字の書体にも特に決まりはありません。

自分たちがこれだと思う書体を選んで彫ってもらうことができるため、ワード機能やお墓やさんで書体を確認して、よさそうな書体を選ぶのがいいでしょう。

一般的によく使われ、人気があるのは「楷書体」です。

ほどほどに重厚感があり、かつ、読みやすいということで人気を集めています。

どんな書体でも特に問題はなく、楷書体だけでなく、草書体やゴシック、隷書なども使うことはできるのですが、お墓の表面に刻む文字は多くの人が目にするということを意識して、雰囲気や読みやすさを重視して選ぶことはとても大切です。

もしどんな書体を選んだらいいか迷ってしまったら、お墓に足を運んでよさそうな書体を見つけてくるのも一つの方法です。

この他に、パソコンのワード機能を使って書体を確認し、気に入った書体を選ぶのも手です。ただしワードに付属している書体全てにお墓やさんが対応しているわけではありませんので、あらかじめ使える書体を確認しておくことも重要になります。

最後に

お墓に刻む文字や文字の書体に決まりはありません。

お墓の形に多様性が生まれたように、刻む文字にも近年は多様性があるといえます。

自分の好きな文字を刻む人だっていますから、それぞれの家族が心から納得する形でお墓の用意ができればそれが最も良いことなのです。

ただし、お墓に刻んだ文字は、お墓参りをする家族や縁者が真っ先に見るところであると意識しておく必要があります。

あまりに趣味に走ってしまっては「どちらの家のお墓?」とわからなくなってしまうことも。

お墓の表面に刻む文字は、まさにお墓の印象を左右する顔です。よく考えて、納得できる文字を選びたいですね。

子々孫々使いたいと考えているご家庭は、ずっと使うということを意識して文字や書体を選びましょう。

宇都宮市民葬祭

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